フロントのディスクローター、タイヤ、ベアリングを交換するにはフロントホイールを外す必要があります。今回はタイヤ交換の為ホイールを取り外すことにしました。

まず、外すにあたってはフロントを浮かすための工夫が必要です。無難なところでジャッキ(バイクスタンド)を使っています。また、22mmと17mmのヘキサゴンレンチが必要ですが、どちらも車載道具にも無く、22mmについては近くのホームセンターでも扱っていませんでした。17mmのヘキサゴンレンチだけでも取り外し可能です。

取り外し方
まず、サイドスタンドで地面にしっかりとフロントタイヤが設置した状態で次の事を行います。
  1. 左右のフロントディスクブレーキを外す。2点の12mmボルトを外す。
    フロントディスクブレーキを外す
  2. スピードメーターのケーブルを外す。
    スピードメーターのケーブルを外す
  3. フロントフェンダーを外します。フォークの裏側にボルトが2本あり外しにくいものの小レンチで裏から手を回せばどうにか外れます。どちらかというタイヤを外した後フェンダーが邪魔になりタイヤが前に抜けないので外しておいた方が無難です。
    フロントフェンダーを外す
  4. 右側のシャフト固定ボルトを締めたままで左側のシャフト固定ボルトを緩め17mmレンチでカラーを緩めます。当然シャフトは抜きません
    左側のカラーを緩める
  5. 両サイドのカウルを外しバイクスタンドを設置する(これが結構面倒ですね)
    バイクスタンド設置
次にバイクスタンドでフロントを持ち上げての作業です。
  1. バイクスタンドで前輪タイヤが地面から浮くか浮かないかのところまで持ち上げ、右側のシャフト固定ボルトを緩め、4で緩めた左のカラーを外しそのまま軽く押せば右にシャフトが押し出されるのでそのまま引き抜けばホイールが外れます。また、取付の際にも同じ高さで作業をすればシャフトが入りやすいです。このようにバイクスタンドは手軽にフロントの高さ調整ができるところに利点があります。
    シャフトを抜く
    もし、フェンダーを外していなければ上記の高さではフェンダーが邪魔になりタイヤが前に抜けないのでバイクスタンドで高さをさらに上げます。私は上げ過ぎると不安なのでフェンダーを止めている内側のボルトがどうにか外れるところまで上げフォークに取り付けられている10mmボルト2本を外しフェンダーを外しました。
    ホイールを外す

あとはこのままホイールをバイク屋さんまで持ち込みでタイヤ交換してもらいました。

バイクスタンドの取り外しタイミング
フロントホイールの取り外しの際のバイクスタンドは取付後の点検が終了するまでそのままにしておくのが無難です。シャフトを取り付けた時にスムーズに回転するかどうか、そのあと、スピードメーター、ディスクブレーキを取り付けた時にスムーズに回転するか、ブレーキの効き具合の点検が必要だからです。

因みに私の場合、タイヤ交換後ディスクブレーキの引きずりが発生しローターに接触してしまいました。以前GPZ1000RXの時もフロントタイヤ交換後ブレーキの引きずりを引き起こした経緯があります。前輪のディスクはパッドがそれほど減らない為、ノーメンテでした。交換の間、段ボールをディスクの間に挟んでおいたのですが、中途半端に挟んだため不均等になったのが原因かも知れません。

ジャッキについての考察

また、ジャッキを使わずともバイクの重心が後ろ側になるようロープなどで後ろ側に負荷をかけるのも1つの方法ではないでしょうか。