経緯

以前からずっと気になっていたタンクの水抜きドレン周りで内部からペンキが剥がれ、ペンキを上から塗っても再度内部から剥がれてくるという現象が発生していました。この前、水抜きドレンパイプが詰まっていたのが発覚しましたが、詰まった時点で内部から錆びてきていたのか、あるいはこのパイプを銀ロウで取付するのが甘かったのか定かではありません。

当初ガソリンがこんな下まで入っていないだろうと思ってそのままにしていました。ところがこのほどガソリンはタンクの下部まで入っているのが分かり、この水抜きドレンパイプが錆などで穴が開いてしまうとこのパイプを通ってタンクからガソリンが漏れ出す危険性があることがわかりました。
ZZR1100水抜きドレン周りの錆
ZZR1100水抜きドレン周りの錆詳細

修理

水抜きドレン周りのペンキが浮いてからの放置時間も長く、また、タンクの中は開けたことがなく、今回は金属の接着あるいは溶接が必要となるかもしれないと思い近くの業者に修理を依頼することにしました。結果、銀ロウで再接着するに留まりました。修理後塗装が剥がれた部分については外から見えない場所なので普通の鉄製の白ペンキを塗りました。
ZZR1100水抜きドレン周りの修理後
ZZR1100水抜きドレン周りの塗装

ガソリンタンク内部の様子

修理後、中古で購入して初めてタンクにガソリンが入っていない状態なので中の様子を見ることにしました。タンク内はもともとコーティングされていたものでした。タンク内の上部はそれほど錆はなくきれいなものですが、燃料計には錆がかなり付着していることから下部にはかなり錆が回っています。取り外した燃料計の穴からタンク周りを手で探ってみるとかなりコーティングが剥がれつつあり、場所によっては大きく剥がれている個所もはっきりとわかります。引っ張って剥がし傷口を広げてはいけないと思い、タンク内で剥がれたものが浮遊することも気がかりですがそのままにしておくことにしました。また、気になっていた水抜きドレンの出口付近も錆が発生しています。幸いにもタンク自身には穴が開いている様子はないようです。
ZZR1100タンク内の様子

タンク内のガソリンの流れ

タンクのガソリンは底まで入っています。全体の容量は24リットルです。タンク内のガソリンの流れは複雑のように見えてそうでもありません。タンク内にあるパイプの長いもの(ON)と短いもの(RES)の高さの違う2種類のいずれかをコックで選択しポンプで吸い込むことにより供給されています。従ってタンクのRESパイプより下にあるガソリンは少量かもしれませんが溜まったままになるでしょう。
ZZR1100タンク内のガソリンの流れ
ZZR1100ガソリンコック
ZZR1100タンク内のガソリンの流れ略図

今後気をつけること

普段、タンク内の錆対策として、タンクを常に満タンにしておくという方法を取っていましたがタンク下部の錆発生は明らかです。水抜きドレン周辺からの錆が発生していたことも関係しているかもしれません。これから、もし、水抜きドレンからガソリンが漏れる、あるいはタンク内でコーティングの浮遊物などが原因で吸入口が詰まりエンジンが掛からないなどの症状がでれば対処したいと思います。