• ※オンウィル的大人の為の水泳教室

オンウィル的大人の為の水泳教室

2008/7/15 6:11:01作成
2014/6/26 21:15:53更新
普段の生活の中で、自分が泳ぐことが出来なくても特に困るようなことはありません。ただし、いざという時には泳げたほうが良いに決まっています。

基本的には、水中で力を抜いた状態にして水平になると人間の体は少し浮くような比重になっています。中には稀に比重の重い人が居て沈むこともありますが、それでも手足の推進力で浮くことが出来ます。従って、水の感覚を掴む事さえできれば誰でも泳ぐことが出来るようになるのです。

泳げない人は海で背が立つところであっても、波に足をさらわれると溺れる危険性があります。普通、自分が泳げなくても背が立てば大丈夫という油断があります。ところが、波で足をさらわれ、うつ伏せに浮いた状態になった時、泳げないという意識からパニックに陥り、立つ術(すべ)を知らなければ溺れてしまいます。このように泳げないということは確かに安全面で問題がある場合もあります。

しかし、そのことよりも、別の観点から考えれば、水中では体重がほぼ0kgになるため、自由にまるで空中遊泳をしているような感覚を楽しむ事ができます。また、泳ぐことによって自分の体が水に乗っていくような感覚も楽しむことができます。ある意味すばらしい体験ではありませんか? 一度マスターしてしまえば忘れる事はありません。自分にとって1つの財産となるでしょう。 もちろん、自分は泳ぐことが出来ないと思っている限りはこういう体験をすることは出来ません。

今では手軽にスイミングクラブへ水泳を習いに行くことができるようになっています。しかし、中には泳げるようになりたいけど、なかなかきっかけがなく、水泳教室にまで行って習うのもどうかと考えている人もいると思います。少なくとも溺れることがない程度まではできるようにと思い自分が伝えられることをここに掲載してみました。大人は教えてもらえば頭で理解はできるが、体が思うように動かないという所が多々あります。実践は必要ですが、その前にある程度の知識を得た上で実践に望めば理解もし易いのではないでしょうか。

水に対する恐怖心とは

水泳を始める上で一番ネックになるものは水に対する恐怖心というものです。
・目が開けれない、はっきり見えない。
・息ができなくなる(鼻から水が入る)
・無重力状態になることに慣れていない為、不安感を感じる。
・水着になるのが恥ずかしい。。。。(う~ん。。この場合は勇気が必要かも。。)
もし、上記のこの恐怖心を克服できれば色々な泳法を楽に習得することができるのです。泳法には競泳種目となっているクロール、バタフライ、平泳ぎ、背泳ぎ以外にも日本泳法などがあります。シンクロも泳法の1つだと思います。

水に慣れ恐怖心をなくす具体的方法

(できればプールなどで他の人に監視してもらいながら安全に行うことが望ましい)
1.顔を水につけて目を開けて水中を見る。
水に接する場合、最初の段階での恐怖心の1つに目が見えないということがあります。ゴーグルを付けて水中を見れば簡単に見ることができますが、逆にゴーグルがないと何もできないという状況になることも考えられるので、まずは何も付けずに水中で自由に目を開けることができるようになれば完成です。

2.物につかまって潜り苦しくなったら空気を吸う。
物につかまって潜るということはいつでも水の上に出ることができるという安心感を保ちながら行うということです。この段階では耳にも水が入ってきます。この時、同時に鼻から息を出し、水の上で空気を吸うという呼吸動作を繰り返し行います。初めは極めてゆっくり行い、この動作が無意識にできるようになれば完成です。

3.物につかまってうつ伏せで浮いて立つ
最初は壁などの固定物を持ち、慣れればビート版等の浮きを使って顔を水につけてうつ伏せの状態になります。重要なことは立つときに両膝を十分胸に引き付けてから足を下に降ろすことです。

4.何もつかまらずにうつ伏せに浮いて、苦しくなれば立って息を吸う
今度は何もつかまらずに両手を前に出し、うつ伏せになります。重要なことは、足を下に降ろすときに膝を胸に引き付けますが、引き付けるタイミングと一緒に前に出した手で膝を抱えるようにすることです。因みに膝を抱えた状態でいることを「だるま浮き」といいます。このだるま浮きができれば楽にうつ伏せで浮けるようになります。

5.背の立つところで底を蹴りうつ伏せになり、その後立つ 水慣れの最終段階です。これが楽にできるようになれば、海で、背の立つところで足を波にさらわれたとしてもすぐに立つことができます。ここで重要なことは、手のひらに水圧を感じることです。水圧を重く感じれば感じるほどさらに楽に立つことができます。
私は、まったく泳げない人が上記段階までできるようになったならば著しい進歩と考えています。ここまでできればスイミングに行ってもスムーズに泳法を習得することができると思います。

さらに

効率よく泳ぐ為の基本的なこと

1.姿勢
同じ前に手を伸ばしたうつ伏せ状態でも、抵抗が少ない姿勢というのは水中と水上では少し違ってきます。水中ではアゴを少し引いた状態、水上では少しアゴを上げた状態で髪の毛の生え際が水面に一致する所が、一番抵抗の少ない姿勢という事になります。違いは水上では波の抵抗を受けるからです。

水泳の試合で選手がスタート台から飛び込んだ後、浮かびあがるまでの間、水中ではアゴを引いて、水上に出たときは少しアゴを上げているのを見ればわかると思います。彼らは本能的に環境に応じて一番抵抗の少ない形を取ろうとするのです。速く泳ごうとする意志が本能的にそうさせるのかも知れません。泳ぐにはできるだけ抵抗の少ない姿勢で泳ぐ事が基本となります。

2.水を掻く
前へ進もうとするのに一番先に考えるのは単にボートのオールのように水を前から後ろへ掻けば進むと思うのが普通です。しかし、例えば飛行機のプロペラ、船のスクリューなどは決して前から後ろへ水を掻いているわけではありません。もっと顕著なものを考えれば、水泳のシンクロなどで自分の体の一部を水上へ押し上げるための一定の力を維持しておかなければなりません。この力というものはどちらかというとプロペラと同じ原理で力が作用しているのです。

水を掻くということは前から後ろへ水を掻く作用とプロペラのような作用をうまく組み合わせて効率よく掻くことが基本なのです。いずれにせよ、この時に一番大切なことは水慣れの際に手のひらに十分な水圧を感じるというフィーリングです。これがなければ効率よく進むことはできないでしょう。

3.筋肉の使い方
水泳が他のスポーツと違うところは、瞬発力も必要ですが、水を掻いている間、掻き終わるまで腕には同じような負荷がずっとかかっているという事です。これはボート競技でオールが水に浸かって漕いでいる間ずっと負荷がかかっているという状態と似ています。他のスポーツにはない特殊性があります。もちろん掻いた後は元の位置に戻すリカバーという動作があります。この時にできるだけリラックスし筋肉を休めることで長い距離を泳ぐ事ができるのです。掻く時は力強く、リカバーはリラックスというこの強弱をはっきりさせる事が効率よく泳ぐ基本になります。

4.キック
平泳ぎ以外のキックは皆基本的には同じ動作をしています。これは打ち下ろすときに膝をうまく使い鞭がしなるように打ち下ろし、上げるときは膝を伸ばして上げるというのが基本です。

5.調整力
クロール、背泳ぎはローリング(頭を中心として体を左右に動かす事)、バタフライ、平泳ぎはピッチング(頭と足が上下に動くこと)が作用します。これはある程度効率よく泳ぐためには必要です。効率よく泳ぐためには、手と足、体全体のバランスが必要です。実際、競泳の試合で他を引き離して泳ぐような選手とその引き離されている選手を比べて見ることがよくわかります。引き離されている選手がなぜか泳ぎのタイミングがずれているように見えます。速い選手というのは手と足のタイミング、体全体のバランスいわゆる調整力が非常によく取れているのです。

文章だけでの説明なのでうまく伝わるかどうかは疑問ですが、もし、泳げない人の少しでも参考に役立つのであれば幸いと思います。

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