藤の木橋物語

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なし 藤の木橋物語

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2025/5/31 4:24 | 最終変更
タツ  管理人   投稿数: 2493
兵庫県氷上町にある水わかれ(みわかれ)公園の手前に次のような看板が立てられていました。以下のような内容です。なかなか興味深かったので掘り下げてみました。
 
『藤の木橋物語』 昔、地頭に石負の玉の太夫という大金持ちが住んでいました。
一人娘の玉姫は、玉のように美しく近在の若者たちのあこがれの的でした。 そのうちどこからともなく真っ青な直垂(ひたたれ)をつけた、りりしい水もしたたる美しい若者が通ってくるようになりました。
その若者がどこから来るのか突き止めようと腰に赤い糸をつけて後を追っていくと藤の木橋を渡り、遠い山里の大きな池の深みに入って行きました。
古池の大蛇の化身だったのです。
驚いた玉の太夫は、いそ部の神様のお告げを受け、藤の木橋の藤の木にお願いしたところ、その夜のうちに藤のつるが伸びて橋をふさぎ蛇のうろこがいっぱい落ちていました。 それから二度とその男は来なくなったということです。
 
藤の木橋物語
 

さて、この物語を読んで、玉姫側から見れば
1.出自を知る為、水もしたたる美しい若者の後を追っていいったことから、この男には関心があった。
2.でも大蛇は嫌で関わりたくない
ということが考えられます。

大蛇側から見れば
1.通ってくるようになったことから玉姫には関心があった。
2.藤のつるが伸びて橋をふさぎ蛇のうろこがいっぱい落ちた事から変身はできないと悟り諦めた。
ということが考えられます。

物語の内容からは大蛇は邪悪なものとして表現されています。その邪悪なものが誰もがうらやむ美しい男性に化けて金持ちの美しい玉姫に近づいてくるという設定はどの時代にもあり得ることです。しかし、ポイントは一体この大蛇は何の目的で玉姫に近づいたのか、本当に大蛇は邪悪なものなのかという点です。

そもそも人間であれば相手が金持ちなので金が目的ということも考えられますが大蛇であることからそれはない。邪心はなく単に近づきたかっただけなのか、復讐か、生贄か、あるいは嫁にしたかったのか。結論として大蛇に聞いてみないとわからないということです。そういう意味では、お告げをした神様は全てを見抜いて大蛇の真の姿を見せようとしたのかもしれません。

この物語の伝えたかったことは水もしたたるいい男には気をつけよという戒めかもしれません。

投票数:2 平均点:5.00

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