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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2017/6/7 8:40
タツ  管理人   投稿数: 1783
和歌山県 新宮市には新宮出身の佐藤春夫の著作「わが生い立ち」の中に記されているもので、もののけ(物の怪)姫の伝説があります。アニメのもののけ姫とは全く違ったキャラですね。
引用:
丹鶴城主の姫君の丹鶴姫は子供が好きださうで、 夕方、 子供がひとりでそのあたりを通つてゐると、 緋の袴の姿で丘の上へ現れて来て扇で子供をまねく。 招かれた子供は次の日の朝になると死んでゐるといふのである。 その丹鶴姫の使いが黒い兎で、 子供の通る道の前をひよいと横切ることがある。 やつぱりそれを見た子供は死ななけりやならないともいふ。 黒い兎なら暗がりのなかでは見えないかも知れない。自分の見ないつもりのうちに、 もしや黒い兎をみたのぢやないだらうか 私はそんな空想に怯えたこともあつた。 丹鶴姫といふのはどんな人だか知らないが、 城山の向ふの丘には一つの小さな社があつて、 そこを皆が丹鶴姫の祠だと言つてゐる。

要は丹鶴姫がもののけ(物の怪)姫とされています。しかし、この恐怖の伝説を素直に受け入れるにはかなりの違和感を感じます。実在する丹鶴姫が本当にこんなことをするのだろうか。。。。結果から先に書くとこの恐怖的な伝説の意味は、子供たちの間でこの伝説を流行らせることで身の安全を守るため暗くなる前に早く家に帰りなさいという子供が好きな丹鶴姫の優しさだと思います。

まず、新宮城跡には石碑があり丹鶴姫について次のように書かれています。平安時代末期から鎌倉時代初期の事だと思われます。
引用:
丹鶴姫はその出自定かでない源為義と熊野別当の娘 立田御前を父母とし「たつたはらの女房」と呼ばれ 頼朝はその甥にあたる弟に新宮十郎行家あり共に新宮で育つ 長じてこの丹鶴山に東仙寺を開基し熊野別当行範に嫁した 夫亡きのち鳥居襌尼と号し 紀伊国佐野庄などを安堵され 没後山麓に葬られたという 茫々八百有余年 丹鶴城址に立ちて弔えば源家興隆を祈念した姫の魂魄 見張るかすわだつみより清風に乗って来たるの想いがする 冀くは芳魄この地に留まりてとこしえに熊野の天地を守り給わらんことを
昭和六十年三月
新宮市暮らしを考える主婦の会
※熊野別当とは熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)の統括職。

つまり、源為義と熊野別当の娘・立田御前との娘がこの丹鶴姫で、さらに詳しく、

家系図からすると丹鶴姫が最初に嫁いだ熊野別当湛快(18代別当)とは親子に当たる年齢関係(叔父or伯父)で、生まれた次男湛増は歴代別当の中で最も有名な21代別当とされています。湛快が亡くなった後、再婚した熊野別当行範=鳥居法眼行範(19代別当)とは同年代に当たる関係(従兄弟)で多くの子供を産んでいます。行範が亡くなった後、鳥居禅尼として出家しています。いずれにしろ血が濃すぎ。。。

この事から想像すると、もし、湛快と丹鶴姫が親子ほどの年齢差であったとしたら、湛快が権力にものを言わせて丹鶴姫を手に入れたと解釈してもおかしくはない。それほど丹鶴姫は魅力的な女性だったのだと思われます。また、湛快が早く亡くなったのも頷ける。再婚相手の熊野別当行範とは年齢も近く子供も多く生んでいることから相性は良かったものの、別当の権力争いに巻き込まれていた可能性は十分あると考えられます。しかし、最初の夫とされる湛快の長男の存在がとても気になるのですがこれは謎です。

従って、子沢山の丹鶴姫が物の怪姫として子供に対してこんな愚行をするはずがありません。ここからは私の想像ですが、丹鶴姫が可愛がっていた自分の子供の一人(湛快の長男???あるいはほかの誰か)が丘で夕方にさらわれて居なくなってしまった、あるいは居なくなった後亡くなった。その子供が黒い兎を可愛がっていたので丹鶴姫はよくこの丘に黒兎を連れて探しに行った。そして、二度と同じことが起こらないようにこの恐怖的な伝説を子供達に広め、早く家に帰らせるようにした。としたらこの伝説の意味が納得できます。実はこのもののけ(物の怪)姫伝説は丹鶴姫の全ての子供たちに対する優しさ、愛情ではないだろうか??

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