金子みすゞと結婚観

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なし 金子みすゞと結婚観

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/12/19 13:10 | 最終変更
タツ  管理人   投稿数: 2400 オンライン
この度、ソロツーリング訪れた場所で最も感動した場所の1つに山口県 長門市仙崎にある金子みすゞ記念館があります。26歳という若さで亡くなったという百年前の童謡詩人が世代を超えていまだに多くの人に支持されているのはなぜなのだろう? どういう生い立ちだったのだろうか? という人物に対しての興味が湧き行ったのでした。

金子みすゞ(金子 テル)は1903年(明治36年)4月11日に山口県長門市仙崎に生まれ、明治、大正、昭和の時代を生き、26歳で亡くなるまでに500余編の詩を綴ったとされています。金子みすゞが育った環境をみると、人情のある町に育ち、本に囲まれながら文学に興味を持ち、感受性が非常に強く、既に少女時代から作品を残していたようです。題材も自分の生活の中にあるごくありふれたものが多いので親近感があります。その内容は筋が通っていて素直な表現に納得感があり、何気に強いメッセージ性があるのです。これが世代を超えても人気がある理由なのでしょう。

さて、金子みすゞは23歳で結婚し、女児を産み僅か3年の結婚生活を経て26歳歳で亡くなっています。誰もが想像するのは不幸せな結婚が原因なのかということなのです。確かに夫との関係はうまくいっていなかったようで、離婚に至っていたようです。もし彼女が結婚していなかったら亡くなることもなかっただろうし、もっと多くの良い作品を世に出していたかもしれません。反面、子供にかける愛情もわからなかったでしょう。どちらが良かったのかは本人のみぞ知るということになります。

ただ、この時代の結婚相手は本人の意志よりも親の意志が大きく左右していたといっても過言ではありません。現在では想像もつかないことかもしれません。今では殆どの場合、どういう相手を選ぶか、どういう生き方をするかということは本人の意志が優先されるのです。では、金子みすゞが今の時代に生きていたならば果たして同じような詩を綴れたのかというと疑問に思います。時代背景、自分の生活環境がそろったからこそ可能だったということが多々あると思います。

今でも、よく「結婚て良いものなのよ」って勧める人が居ます。それは大きな誤解です。「今は良いのよ」というのが正解です。長年一緒に暮らしている私よりずっと先輩に「長年一緒に暮らしていて本当に仲の良い夫婦っているのですかねぇ?」との問いかけにに「うーーん。。。99.9%ない」とのことでした。冗談半分だったかもしれません。でも考えてみれば、離れて暮らし居る場合は別として、実際そうなのだと思います。それでは結婚てなんなの?という疑問になります。

結婚とは国が定めた子孫繁栄のための制度であり、しなければならないものという義務感が一般常識化されたものだと思っています。従って、結婚可能な年齢を過ぎて結婚していないとまるで悪者のような扱いを受け、人によっては精神的なダメージを受ける場合があります。考えてみれば結婚ということ自体が人生のすべてなのではなく、大切なことは自分がその時代環境の中でどう満足し、どう納得して生きるかではないでしょうか。


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