アメリカのベネズエラ大統領拘束について
タツ
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ベネズエラの状況
もともとベネズエラは豊富な石油資源を背景に、かつては南米で最も裕福な国の一つでした。2010年以降、チャベス政権(および後継のマドゥロ政権)の経済政策がベネズエラ経済不況の主要因とされ、原油価格の下落や米国の経済制裁も複合的に影響しています。具体的には、国有化・接収による生産性低下、市場メカニズム無視の価格統制、外資離れ、社会支出への偏重などが経済を歪め、ハイパーインフレや供給不足、深刻な貧困を引き起こしました。
マドゥロ政権による権威主義的な統治と圧政が長年にわたり国際社会から指摘されてきた国です。2017年以降米国はベネズエラに対し、人権侵害や民主主義の侵害などを理由に経済制裁を課し始めました。さらに2020年3月: トランプ政権下で、米司法省がマドゥロ大統領を含むベネズエラ政府高官らを「麻薬テロ組織」と共謀し、米国に大量のコカインを密輸した罪で起訴しました。この際、マドゥロ大統領の逮捕に1500万ドルの懸賞金がかけられました。
また、イランと友好関係にあるベネズエラ政府は、多くの国がテロ組織に指定しているヒズボラと資金面や麻薬密輸ネットワークで間接的な繋がりがあると長年指摘されてきました。
引用:
ベネズエラの圧政は事実
ベネズエラは、マドゥロ政権による権威主義的な統治と圧政が長年にわたり国際社会から指摘されてきた国です。事実として人口3000万人のうち790万人以上が国外避難民となっています。なにより、ノーベル平和賞受賞のマリア・コリナ・マチャド氏がベネズエラ大統領拘束を受け「ベネズエラは自由になる!」と喜びをあらわにしています。
国際社会は無責任である
ベネズエラの人権・経済危機に対し、国連や国際社会は根本的な解決に至る有効な手段を講じてこなかったにも関らず、有効な手段を講じてこなかった国、あるいは全く無関心な国がアメリカの軍事行動を国際法違反と非難しています。非常に滑稽で無責任な話です。しかし、これが国際社会の現実なのです。
なぜ大統領の警護をキューバ人が
マルコ・ルビオ米国務長官はベネズエラ人ではなくキューバ人の警護隊がマドゥロ氏を守っていたと述べています。これはキューバに大きな利権があり、自国民(ベネズエラ人)を信用していなかった、民主的な選挙は不正選挙であったことを物語っています。
国際法とは?解釈の決定的な違い
そもそも国際法の明確な定義、執行機関は存在しません。従ってその国がどのように解釈するかで違反かどうかを判断することになります。国際法についての詳細は知りませんが、その理念はそれぞれの国の尊厳を守ることにあります。基本的に国というものはその代表者、境界、国民で形成されています。この中で、主権は国民にあり最も優先すべきは国民であると考えるのが民主主義国です。一方、主権は代表者にあり最も優先すべきは代表者であると考えるのは権威主義(共産主義)国です。今回、ベネズエラの件で各国の考えがはっきりとわかります。
外国勢力(キューバ)に守られ麻薬に手を染め国民を弾圧するベネズエラ大統領がアメリカによって拘束されることで、意図したものかどうかは別にして結果的に国民の尊厳が優先されることになったのです。従って、これは民主主義の国から見れば国際法違反ではありません。
一方、代表者の尊厳を最も優先すべきと考えるベネズエラと親交のあった権威主義(共産主義)国は、ロシア製の防空システムが無効化されたこともあり、明日は我が身と戦々恐々だと考えられます。恐らく代表者としての危機感は半端ではないでしょう。自分の身に降りかからないようにあらゆる手段を使って国際法違反を訴えるでしょう。
単に国際法違反という観点からロシアによるウクライナへの軍事侵攻と比較する人がいますが、事実としてウクライナの多くの人はロシアの軍事侵攻の結果を全く喜んではいません。しかし、ベネズエラの多くの人はアメリカの軍事侵攻の結果を喜んでいます。これが国際法の解釈の大きな違いです。全てを一律に考えるのは誤りです。
中国の思惑
さて、このアメリカの軍事行動の数時間前にベネズエラ大統領は中国大使と会談していたと伝えられています。中国はベネズエラに融資を行ってきましたが、現在、ベネズエラの中国に対する残りの債務は約100億ドルと推定されています。恐らく中国は債務の罠で石油の権益拡大を画策していたものと考えられます。しかし、今回のアメリカのベネズエラに対しての軍事行動でその思惑通りには行かなくなったと考えられます。
今後の展開
ベネズエラと親交の深い主な国には中国の他にもイラン、ロシア、キューバ等があります。その多くの国は権威主義(共産主義)国です。さらに、ベネズエラはテロ組織として指定されているヒズボラ等と資金面や麻薬密輸ネットワークで間接的な繋がりがあると長年指摘されてきました。
現在、ベネズエラと友好関係にあるイランは国民の不満が全国に広がり崩壊の危機にあるとされています。このように、主権が代表者にあると考える権威主義(共産主義)国にとって大きな波紋を投じたことは明らかです。そもそも共産主義に繁栄という文字はありません。現実的ではなく妄想の思想でしかありません。いずれ最終的にそのことを世界の国民が知ることとなるでしょう。
もともとベネズエラは豊富な石油資源を背景に、かつては南米で最も裕福な国の一つでした。2010年以降、チャベス政権(および後継のマドゥロ政権)の経済政策がベネズエラ経済不況の主要因とされ、原油価格の下落や米国の経済制裁も複合的に影響しています。具体的には、国有化・接収による生産性低下、市場メカニズム無視の価格統制、外資離れ、社会支出への偏重などが経済を歪め、ハイパーインフレや供給不足、深刻な貧困を引き起こしました。
マドゥロ政権による権威主義的な統治と圧政が長年にわたり国際社会から指摘されてきた国です。2017年以降米国はベネズエラに対し、人権侵害や民主主義の侵害などを理由に経済制裁を課し始めました。さらに2020年3月: トランプ政権下で、米司法省がマドゥロ大統領を含むベネズエラ政府高官らを「麻薬テロ組織」と共謀し、米国に大量のコカインを密輸した罪で起訴しました。この際、マドゥロ大統領の逮捕に1500万ドルの懸賞金がかけられました。
また、イランと友好関係にあるベネズエラ政府は、多くの国がテロ組織に指定しているヒズボラと資金面や麻薬密輸ネットワークで間接的な繋がりがあると長年指摘されてきました。
引用:
ベネズエラのマドゥロ大統領 中国特使と会談した数時間後に拘束 米メディアが報道 1/5(月) https://news.yahoo.co.jp/articles/875d1d6f29f5f8bb52e048650d6e62ffb1661981
ベネズエラのマドゥロ大統領がアメリカ軍に拘束されたのは中国の特使と会談した数時間後だったと、アメリカメディアが報じました。
ワシントン・ポストは4日、ベネズエラのマドゥロ大統領が中国のラテンアメリカ事務特別代表・邱小琪氏が率いる代表団と会談した数時間後にアメリカ軍の襲撃を受け、拘束されたと報じました。
ベネズエラの圧政は事実
ベネズエラは、マドゥロ政権による権威主義的な統治と圧政が長年にわたり国際社会から指摘されてきた国です。事実として人口3000万人のうち790万人以上が国外避難民となっています。なにより、ノーベル平和賞受賞のマリア・コリナ・マチャド氏がベネズエラ大統領拘束を受け「ベネズエラは自由になる!」と喜びをあらわにしています。
国際社会は無責任である
ベネズエラの人権・経済危機に対し、国連や国際社会は根本的な解決に至る有効な手段を講じてこなかったにも関らず、有効な手段を講じてこなかった国、あるいは全く無関心な国がアメリカの軍事行動を国際法違反と非難しています。非常に滑稽で無責任な話です。しかし、これが国際社会の現実なのです。
なぜ大統領の警護をキューバ人が
マルコ・ルビオ米国務長官はベネズエラ人ではなくキューバ人の警護隊がマドゥロ氏を守っていたと述べています。これはキューバに大きな利権があり、自国民(ベネズエラ人)を信用していなかった、民主的な選挙は不正選挙であったことを物語っています。
国際法とは?解釈の決定的な違い
そもそも国際法の明確な定義、執行機関は存在しません。従ってその国がどのように解釈するかで違反かどうかを判断することになります。国際法についての詳細は知りませんが、その理念はそれぞれの国の尊厳を守ることにあります。基本的に国というものはその代表者、境界、国民で形成されています。この中で、主権は国民にあり最も優先すべきは国民であると考えるのが民主主義国です。一方、主権は代表者にあり最も優先すべきは代表者であると考えるのは権威主義(共産主義)国です。今回、ベネズエラの件で各国の考えがはっきりとわかります。
外国勢力(キューバ)に守られ麻薬に手を染め国民を弾圧するベネズエラ大統領がアメリカによって拘束されることで、意図したものかどうかは別にして結果的に国民の尊厳が優先されることになったのです。従って、これは民主主義の国から見れば国際法違反ではありません。
一方、代表者の尊厳を最も優先すべきと考えるベネズエラと親交のあった権威主義(共産主義)国は、ロシア製の防空システムが無効化されたこともあり、明日は我が身と戦々恐々だと考えられます。恐らく代表者としての危機感は半端ではないでしょう。自分の身に降りかからないようにあらゆる手段を使って国際法違反を訴えるでしょう。
単に国際法違反という観点からロシアによるウクライナへの軍事侵攻と比較する人がいますが、事実としてウクライナの多くの人はロシアの軍事侵攻の結果を全く喜んではいません。しかし、ベネズエラの多くの人はアメリカの軍事侵攻の結果を喜んでいます。これが国際法の解釈の大きな違いです。全てを一律に考えるのは誤りです。
中国の思惑
さて、このアメリカの軍事行動の数時間前にベネズエラ大統領は中国大使と会談していたと伝えられています。中国はベネズエラに融資を行ってきましたが、現在、ベネズエラの中国に対する残りの債務は約100億ドルと推定されています。恐らく中国は債務の罠で石油の権益拡大を画策していたものと考えられます。しかし、今回のアメリカのベネズエラに対しての軍事行動でその思惑通りには行かなくなったと考えられます。
今後の展開
ベネズエラと親交の深い主な国には中国の他にもイラン、ロシア、キューバ等があります。その多くの国は権威主義(共産主義)国です。さらに、ベネズエラはテロ組織として指定されているヒズボラ等と資金面や麻薬密輸ネットワークで間接的な繋がりがあると長年指摘されてきました。
現在、ベネズエラと友好関係にあるイランは国民の不満が全国に広がり崩壊の危機にあるとされています。このように、主権が代表者にあると考える権威主義(共産主義)国にとって大きな波紋を投じたことは明らかです。そもそも共産主義に繁栄という文字はありません。現実的ではなく妄想の思想でしかありません。いずれ最終的にそのことを世界の国民が知ることとなるでしょう。
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