ガザ地区の行方
タツ
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2023年10月7日ハマスのテロ攻撃を受けその人質が生存者20名、死亡者26名全員が返還されることとなり、一方イスラエル側は拘束した2000人を釈放することになりました。しかしながら、現在もハマスからの遺体返還にはまだ時間が掛かっているようです。
引用:
この人質交換が成立した背景にはハマスの勢力がイスラエルの攻撃によって弱体化したことが大きな要因だと考えられます。また、次の記事はハマスが弱体化したことにより反ハマスの勢力が反旗を翻したと考えられます。
引用:
ハマスはイスラエルが撤退した後、勢力を再び拡大しようとしていることを伺わせています。そのような中、ガザ地区に関するこのような記事がありました。
引用:
ガザ地区はもともと部族社会
1948年の中東戦争が始まる前からガザ地区は多くの部族が社会を構成していたとされています。その後、多くの難民が流入し、2007年6月にはハマスが勢力を拡大し部族も含めガザ地区を支配しました。部族によっては反ハマスの部族も存在し、今回のイスラエルによる大規模な攻撃によってハマスが弱体化し、反ハマスの部族とこのような抗争が勃発したと考えられます。
因みに2年前の10月7日にイスラエルに対してテロ攻撃をした首謀者シンワルもシンワルという部族の出身でありながら部族から離れハマスに加入したものと思われます。
ハマスとは
もともとアラブ人には反イスラエルという意識があります。ハマスは主にガザ地区でそのイスラエルに対する憎しみを大きく増幅するテロ組織勢力です。国連機関UNRWAと非常に近い関係にあり、その資金援助は主に反イスラエルのイランから受けています。イランは明らかに反イスラエルの国であってハマスも含め他にもイスラエル周辺の反イスラエルのテロ組織に対して援助を行っています。ハマスはガザ地区で国際支援された水道管を掘り起こしてロケット弾を製造しイスラエルに対して常々攻撃をしています。つまり、ハマスはガザ地区の住民よりも反イスラエルという社会思想を最優先し手段を選ばずその全てのエネルギーをイスラエル打倒に消費しています。
ハマスがガザ地区にもたらしたもの
支配する以上、その住民(部族)が何らかの恩恵を受けることこそがその支配を支持する根拠となりますが、結果的にハマスが住民(部族)にもたらしたものは恐怖と貧困でした。
ハマスの戦闘員はどうやって増員しているのか。
引用:日本の専門家のいうハマスは福祉を担っているというのはこういう行動を指すのではないでしょうか。また、国連UNRWAでは反イスラエルの教育が行われ、さらに貧困も戦闘員を増やす大きな要因となっていると考えられます。
ガザ保健局の情報は鵜呑みにして良いのか
現状では客観的にみてハマスとイスラエルでは戦闘力に圧倒的な差があることは明らかです。一般的にイスラエルが弱い者いじめをしているという構図に捉えられます。従って、戦闘による死者数などは通常ハマスの広報であるガザ保健局の報道が重視されます。
例えば今回のガザ地区における死者数はガザ保健局によると6万7千人でそのうちハマス戦闘員が2割程度という発表があります。この報道では、戦闘員よりも多くのパレスチナ一般人が巻き添えになっことになります。
一方、2025年10月トランプ大統領の記者会見ではハマスの戦闘員死者数は5万8千人と述べています。つまり、巻き添えとなった一般人は逆に2割弱ということになります。
引用:そもそもガザ保健局はハマスの広報といってよいでしょう。そのまま全てを鵜呑みして良いものでしょうか。もし、ハマスの戦闘員が戦闘服を着用せずTシャツとジーパン姿でイスラエルに攻撃してきたならばこれは一般人とカウントするのでしょうか。客観的な情報を望むところです。
国連UNRWAとハマスとの癒着
国連UNRWAの施設内で、イスラム組織ハマスの戦闘員が活動している動画も含め、UNRWAの本部の地下にハマスの基地があったことを知らなかったと発言しています。その電力さえもUNRWAの本部から引いて利用しているにも関わらず知らなかっとするUNRWAの主張は極めて信頼性は低いものです。また、2年前にイスラエルから拉致された人質の写真を公開した際に捉えられている倉庫で日本から国連への支援物資が映りこんでいたり、国連の支援物資を積んだトラックの上でハマスの戦闘員が確認されたという報告や画像が存在します。さらに、ハマスの地下トンネルについては現国連事務総長も前国連事務総長も案内され説明を受けているものの大きな反応はありません。
このような記事があります。
引用:機械的な翻訳なので日本語が分かりづらいですが、UNRWAの援助物資トラックの1割程度しかガザに到着していないことを示しています。このことに関してもUNRWAの援助物資情報をハマスと共有しているのではないかと癒着が疑われています。
また、次のようなことがありました。地元紙では報道されているものの、日本では全くニュースにはなっていません。ガザ地区で活動を行っているNGO団体HEAL Palestineのプログラムマネーシャー、イスラム・ヒジャジさんが2024年9月27日ガザ地区を支配する武装集団ハマスに惨殺されました。彼女はアメリカでの募金をガザ地区の慈善団体に運ぶ途中、襲撃時に遭い援助資金の引き渡しを拒否したとも言われています。コメントからみるガザ地区社会状況
この件に関しても、客観的に見れば資金の全ては直接運ばずUNRWAかハマスを通せという見せしめにしか見えません。
現在、国際社会では多くの国がパレスチナ国家の承認を求めています。しかし、その前提条件にガザ地区のハマス排除することが1つの条件となっています。冒頭の記事のようにハマスが排除されればあるいは部族が復活し良いか悪いかは別にして部族社会が構成されるのではないでしょうか。
引用:
ハマスが新たに1人の遺体を返還、イスラエルが発表 2025年10月21日 https://wedge.ismedia.jp/articles/-/39299?layout=b
アメリカが仲介した停戦合意の第1段階が10日に発効し、ハマスはこの日までに人質の生存者20人全員と、死者28人のうちの12人の遺体をイスラエルに返還していた。
イスラエルでは、ハマスが死亡した人質全員の遺体を返還していないことに怒りの声が上がっている。イスラエル軍は、ハマスには「合意を順守し、すべての人質を返還するために必要な措置を講じる義務がある」としている。
この人質交換が成立した背景にはハマスの勢力がイスラエルの攻撃によって弱体化したことが大きな要因だと考えられます。また、次の記事はハマスが弱体化したことにより反ハマスの勢力が反旗を翻したと考えられます。
引用:
ハマス治安部隊と有力氏族の武装メンバーが衝突、死者多数 ガザ市 2025年10月13日 https://www.bbc.com/japanese/articles/c231l8r883no
目撃者らによると、ガザ市南部のテル・アル・ハワ地区のヨルダン病院の近くで、顔を覆ったハマスの戦闘員らと、ドゥグムシュ一族の戦闘員らが銃撃戦を繰り広げた。ハマスの戦闘員300人以上の部隊が、一族の戦闘員らが根城にする住宅地区に突入し、衝突が起きたという。
ハマスはイスラエルが撤退した後、勢力を再び拡大しようとしていることを伺わせています。そのような中、ガザ地区に関するこのような記事がありました。
引用:
「ガザで殺害続けるなら我々がハマスを葬る」、トランプ氏が警告
2025.10.17 Fri posted at 08:17 JST https://www.cnn.co.jp/usa/35239314.html
(CNN) トランプ米大統領は16日、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区で殺害行為を続けるのなら、ハマスを始末するしかなくなると述べた。ハマスの行為をさほど問題視していなかったこれまでの姿勢から一転し、強い警告を発した。
トランプ氏の発言は、ハマスの戦闘員が停戦を利用して急激に武力でガザでの支配を強め、戦争中にイスラエル軍に協力したとされるパレスチナ人を標的にしているとの報道がある中でのもの。
トランプ氏は自身のSNSで、ハマスによるガザでの殺害行為は和平合意に反すると指摘し、そうした行為が続くようであれば「我々が介入してハマスを始末するしかなくなる」と述べた。
ガザ地区はもともと部族社会
1948年の中東戦争が始まる前からガザ地区は多くの部族が社会を構成していたとされています。その後、多くの難民が流入し、2007年6月にはハマスが勢力を拡大し部族も含めガザ地区を支配しました。部族によっては反ハマスの部族も存在し、今回のイスラエルによる大規模な攻撃によってハマスが弱体化し、反ハマスの部族とこのような抗争が勃発したと考えられます。
因みに2年前の10月7日にイスラエルに対してテロ攻撃をした首謀者シンワルもシンワルという部族の出身でありながら部族から離れハマスに加入したものと思われます。
ハマスとは
もともとアラブ人には反イスラエルという意識があります。ハマスは主にガザ地区でそのイスラエルに対する憎しみを大きく増幅するテロ組織勢力です。国連機関UNRWAと非常に近い関係にあり、その資金援助は主に反イスラエルのイランから受けています。イランは明らかに反イスラエルの国であってハマスも含め他にもイスラエル周辺の反イスラエルのテロ組織に対して援助を行っています。ハマスはガザ地区で国際支援された水道管を掘り起こしてロケット弾を製造しイスラエルに対して常々攻撃をしています。つまり、ハマスはガザ地区の住民よりも反イスラエルという社会思想を最優先し手段を選ばずその全てのエネルギーをイスラエル打倒に消費しています。
ハマスがガザ地区にもたらしたもの
支配する以上、その住民(部族)が何らかの恩恵を受けることこそがその支配を支持する根拠となりますが、結果的にハマスが住民(部族)にもたらしたものは恐怖と貧困でした。
ハマスの戦闘員はどうやって増員しているのか。
引用:
AIによると
資金と人道支援の利用
金銭と物資の提供: 2025年1月の報道によると、ハマスの軍事部門は、金銭、人道支援、医療と引き換えに数千人の新規戦闘員を募集しました。
人道支援物資の転売: 2025年1月の報道では、ハマスが募集活動の資金として、ガザの市場で押収した人道支援物資を転売している可能性も示唆されています。
ガザ保健局の情報は鵜呑みにして良いのか
現状では客観的にみてハマスとイスラエルでは戦闘力に圧倒的な差があることは明らかです。一般的にイスラエルが弱い者いじめをしているという構図に捉えられます。従って、戦闘による死者数などは通常ハマスの広報であるガザ保健局の報道が重視されます。
例えば今回のガザ地区における死者数はガザ保健局によると6万7千人でそのうちハマス戦闘員が2割程度という発表があります。この報道では、戦闘員よりも多くのパレスチナ一般人が巻き添えになっことになります。
一方、2025年10月トランプ大統領の記者会見ではハマスの戦闘員死者数は5万8千人と述べています。つまり、巻き添えとなった一般人は逆に2割弱ということになります。
引用:
2025年10月10日 - イスラエルとハマスの戦争 2025年10月11日 https://edition.cnn.com/world/live-news/israel-hamas-gaza-ceasefire-agreement-10-10-25
ドナルド・トランプ大統領は金曜日、記者団に対し、紛争に関与し影響を受けている国々は「戦闘に疲れ切っている」ため、ガザ和平案は維持されると考えていると語った。
「彼らは皆、戦闘に疲れ果てている」と大統領は言った。「忘れてはならない。10月7日は恐ろしい日だった。1200人が亡くなったが、ハマスは5万8000人を失った。これは大きな報復だ。大きな報復だ。国民はそれを理解している」
ガザ地区保健省によれば、2年前のハマス主導の攻撃を受けて戦争が始まって以来、6万7000人以上のパレスチナ人が殺害されている。
国連UNRWAとハマスとの癒着
国連UNRWAの施設内で、イスラム組織ハマスの戦闘員が活動している動画も含め、UNRWAの本部の地下にハマスの基地があったことを知らなかったと発言しています。その電力さえもUNRWAの本部から引いて利用しているにも関わらず知らなかっとするUNRWAの主張は極めて信頼性は低いものです。また、2年前にイスラエルから拉致された人質の写真を公開した際に捉えられている倉庫で日本から国連への支援物資が映りこんでいたり、国連の支援物資を積んだトラックの上でハマスの戦闘員が確認されたという報告や画像が存在します。さらに、ハマスの地下トンネルについては現国連事務総長も前国連事務総長も案内され説明を受けているものの大きな反応はありません。
このような記事があります。
引用:
ガザに入った国連援助の87%が、目的地に到着する前に盗まれた https://www.reddit.com/r/IsraelPalestine/comments/1meby4t/87_of_un_aid_that_has_crossed_into_gaza_was/?tl=ja
ソース: 国連
アーカイブリンク: https://archive.is/wip/wmK7y
2025年5月19日から2025年7月31日(利用可能な最大日付範囲)まで、国連の公式トラッカーの報告:
・2134台の援助物資トラックがガザ国境を通過
・2010台が配布のために受け取られた
・260台が目的地に到着
・1753台は到着せず
これは、国連が派遣したすべての援助物資トラックの87%以上が、途中で傍受され略奪されたことを意味します。2万3千トン以上の援助物資、ほぼすべてが食料で、トラッカー自身の統計によれば。
そして、これは目的地に到着する前に完全に略奪されたトラックについてのみです。ギャングによって止められ「課税」されたトラックや、目的地で直接盗まれた/「課税」された援助については何も言及されていません。また、取り扱いと腐敗による避けられない損失についても何も言及されていません。これは、豊かな国でも最良の条件下で発生し、ガザの過酷な戦時下では確実に発生します。
現実には、国連が管理する援助の90%以上が、ガザの人々に配布される前に失われています。この壊滅的に非効率なシステムこそ、国連が200万人以上の人々に援助を提供する唯一の役割を再び与えられることを要求し続けているものです。
なぜ?動機は何ですか?プライド?ポジション争い?それとも、国連は、援助の盗難と「課税」を通じてハマスの戦争機械を煽ることを主な成果とするシステムに、単にイデオロギー的にコミットしているのでしょうか?
また、次のようなことがありました。地元紙では報道されているものの、日本では全くニュースにはなっていません。ガザ地区で活動を行っているNGO団体HEAL Palestineのプログラムマネーシャー、イスラム・ヒジャジさんが2024年9月27日ガザ地区を支配する武装集団ハマスに惨殺されました。彼女はアメリカでの募金をガザ地区の慈善団体に運ぶ途中、襲撃時に遭い援助資金の引き渡しを拒否したとも言われています。コメントからみるガザ地区社会状況
この件に関しても、客観的に見れば資金の全ては直接運ばずUNRWAかハマスを通せという見せしめにしか見えません。
現在、国際社会では多くの国がパレスチナ国家の承認を求めています。しかし、その前提条件にガザ地区のハマス排除することが1つの条件となっています。冒頭の記事のようにハマスが排除されればあるいは部族が復活し良いか悪いかは別にして部族社会が構成されるのではないでしょうか。
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