ソロツーリングと気ままな旅

2010年9月7日、尖閣諸島沖合で中国漁船が故意に海上保安庁巡視船に衝突して船長が逮捕された際、中国側は即時釈放を強く要求し、同年9月24日に処分保留のまま釈放され、船長はチャーター機で直ちに帰国しました。

これに関し、菅直人首相は、11月に横浜市で開催予定のAPEC（アジア太平洋経済協力会議）に中国の胡錦涛主席（当時）が欠席することを恐れた為とされています。
船長釈放「菅直人氏が指示」　前原元外相が証言　尖閣中国漁船衝突事件１０年　主席来日中止を危惧

2023年（令和5年）5月18日、LGBT法案にに関し、まともな議論もないまま無理やり5月18日に議員立法として衆議院に提出され、同年6月16日に成立し、法律は2023年（令和5年）6月23日に公布され、即日施行されました。

これに関し、岸田文雄首相は、第49回先進国首脳会議は、2023年5月19日から日本の広島県広島市のグランドプリンスホテル広島で開催される先進国首脳会議に間に合わせようとしたとされています。
同性婚に慎重な岸田首相が｢LGBT法｣成立は急ぐ訳

政党とは関係なく、これらの首相の共通点は、なによりも日本で行われる国際会議での立場というものを優先し、首相としての明確な意向が指示され反映されたことです。

1940年7月から8月にかけて、外務省に所属していたから杉原千畝も訓令に反して大量のビザを発給し、当時ドイツから弾圧されていたユダヤ人を救ったことで多くの人に知られています。それより前の1938年、軍人である樋口 季一郎はドイツから満洲里経由「ヒグチ・ルート」と呼ばれるルートででユダヤ人(2万人とも言われています)を支援し救済しています。もう一人の「東洋のシンドラー」： 2万人のユダヤ人を救い、北海道を守った樋口季一郎陸軍中将

当時、日独防共協定を結んでいたドイツからは再三にわたる抗議がありましたが、上司だった関東軍の東条英機参謀長は、「当然なる人道上の配慮によって行った」と一蹴しています。1941年東条英機は日本の首相となっています。

もし、国際的な立場をなによりも優先する菅直人、岸田文雄首相がこの状況であれば、果たして同じような判断をするだろうかとつい日本の首相としての資質を疑ってしまいます。