世界一周から帰ってきて

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なし 世界一周から帰ってきて

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/2/4 9:57 | 最終変更
kuromame  長老   投稿数: 254
約1年半の世界一周から帰ってきて、もう数か月が経ちました。帰国して消費税が8%になっていたり、テレビで全く知らない芸能人が沢山いたり、まさに浦島太郎状態で色々とカルチャーショックを受けていましたが、もうすっかり日本の環境にも慣れてきました。生活するなかで「あの国はこんなんだったな。」と、ついつい他国と比べたりしてしまいます。日本の良さを再認識する事もあれば、これはあの国の方が良かったとか。他国と比べると、日本はインフラ整備も完璧。食事のクオリティも抜群。大都市が沢山ある国とは思えないほど治安も良い。何をとっても世界最高峰!経済が悪くなったといっても世界的に見れば、日本はかなり豊かな国。

ただ、日本人が『世界一』幸せな民族かというと、そうとも思わない。日本は色んな世界最高峰をもっているし、とても良い国ではあるけど、残念ながらストレス社会度は世界ワーストクラスだと思います(苦笑) ストレスだけが原因ではないかもしれないけど、ある統計では日本の自殺率の高さは世界7位(2013年調べ)。日本より貧しい国々を差し置き、かなりの上位です。毎日100人ペースで自ら命を絶っているとも言われているらしい。これだけ生活水準が高い国で、こんなに自殺する国は世界でも他にないんじゃないかな。多くの日本人が大きなストレスを抱えている事が一瞬で感じ取れるのが朝の電車だと思う。電車に乗った時に見る通勤前であろう人達の顔。僕も以前は同じような顔をして乗っていたのかもしれないけど、全く生気が感じられない。まるで今から死刑宣告でも受けるかの様な表情。プレッシャーで押し潰されそうな毎日が嫌で仕方ないのが表情だけで伝わってくる。

それを見ているだけで、なんだか僕までもやもやした気持ちになり、息が詰まりそうでした。確かにどんなに苦しかろうと困難であろうと、それを乗り越える事が使命というか、当たり前だという風潮が日本社会にはある。そんな厳しい環境でも耐えなければ、自分は社会から取り残されるという恐怖感がさらにストレスを生むんだと思う。それでも皆が力を合わせて嫌な事でも真剣に取り組むのが日本人。普通の日本人からすれば「そんな事は当たり前だ!」と思うかもしれないけど、世界中探しても集団でそんな事ができるのは日本人しかいないと思う。本当に恐ろしいほど真面目で、物事に打ち込むことができる物凄い民族です。

この旅に出て、日本は独特な文化や社会、国民性をもっていると感じた事が山ほどありました。礼儀正しく、言葉遣いに敏感。常に相手を気遣い、周りの人に合わせる。何をする時も細部まで拘る。失敗は許されない。異常なほど粘り強い。決まりごとが非常に多く、それを団体で厳守することができる。他にも色々あるけど、こういうものは日本にしかない特殊なものだと思う。日本は、こういう社会と国民性のおかげで国内外の人達から信頼され、世界を驚かす様な商品を生み出し、経済を潤している素晴らしい国だという事は承知です。でもそれと同時に、そのために日本人が過大なストレスを負担しなければならない。

じゃあ他国はどうなのかというと、今まで訪問した国々のなかには、日本に似ていると感じた国がいくつかありました。労働環境で似ているのは韓国かと思う。韓国人の友人いわく、上下関係もかなり厳しく、休日も日本並みかそれより少ないそうです。国や国民性はドイツが一番似ているんじゃないかな 実際、旅中に出会った何人ものドイツ人からも同じように「日本人はドイツ人と似ている。」と言われた事が多々あり、僕もそう思っていました。ドイツ人は真面目で親切な人が多く、ヨーロッパの中では一番ぐらいに細かな気遣いをする民族で、考え方も日本人にかなり似ていると思います。また、日本と同じように敗戦から這い上がり、車や時計などハイクオリティな製品を次々と生み出している国です。でも日本とは全然違うなと感じる部分もあります。例えば、オープンで人間関係がフランク。それに仕事面での労働環境や休みの取り方も。ドイツ人の知人に聞いたところ、大体の会社では1年で1ヶ月間という有給が取れるんだとか。しかも名目だけの有給ではなく、基本的にちゃんと取れるそうです。

そもそもドイツと日本では働く理由が違うんだろうな。ドイツ人は休みを楽しむために働く。それに対して多数の日本人は、世間体や周りの目を気にして、目に見えないプレッシャーや義務感に負われて働く。さらにはお金があっても使う時間がなく、貯めるか僅かな時間でモノを買う。やっぱり多くの日本人は、ある程度のお金があっても疲れきっているように見える。逆に中南米や一部のアジアとアフリカの国々では、全員とは言えないけど、あまりお金がない人達も毎日陽気で楽しそうに笑顔で過ごしている様子をよく見ました。

僕も最初は「お世辞にも豊かとは言えないのに何で毎日そんなに笑ってられるんだろう。」と不思議でした。でも逆に「自分を含む日本人は、なんで些細な事であっても悩んだり考えすぎたりするんだろう。」とも思いました。そんな現地の人達は、先々の事を考えるという感覚があまりないのか考えないようにしているのか、どっちかわからないけど、常にその時その時をおもいっきり楽しんでいました。見ているこっちまで気持ちを明るくしてくれる。それに謙虚な日本人とは違い、どこから湧いてくるのかと聞きたくなるほど自信に満ち溢れていて、自分が大好きです。日本人の僕からすると、猛烈にポジティブな考え方ができる彼らの性格が羨ましくもある。

そんな国々では、日本という国に憧れをもっている人も少なからずいます。日本は快適な良い国というイメージが強いらしく、住みたい国の1つだと言われる事が多々あります。なかには『日本に行けば楽して暮らせる。』と思っている人も多いです。実際にどんな生活をしているのか、知らない人がほとんど。たまに多少日本に詳しい人もいて、意見が違ったりもする。

インドのバラナシに滞在しているときには、日本語が流暢に話せるインド人青年に会いました。彼は日本人の知り合いも多く、かなりの日本通だったので、日本に住んでみたいかと聞いてみました。すると、「住みたくないし、行きたいとも思わない。そりゃあお金は欲しいけど、毎日毎日我慢して、ストレスを蓄積しながら忙しく働いて、愛想笑いして何が楽しいの?彼らの価値観が理解できないし、人間らしくない。機械のようにしか思えない。」という意外で少し腹の立つ答えが返ってきました。

もし、日本にいた時にこんな事を言われたら、自分も他の日本人と同じ立場だったので「何を言うとんねん!お前の考えの方がわからんわ。」と反論していたかもしれない。けど、客観的に考えてみたら、かなり的を射た内容でその通りだと思ってしまった。確かに日本人は快適な環境で過ごしているけど、毎日我慢しながらしたくない事をして精神を削りながら働いている人が少なくない。逆に発展途上国等の国ではお金がない人が圧倒的に多いはずなのに、割合としては暗い顔をしている人は多くはなく、笑顔も溢れている。どっちの生活が幸せに感じるかは人によって違うと思う。勿論、自給自足の生活をしない限り、お金は人生でめちゃくちゃ大事なものだけど、それが全てではない。

というか…この記事を書いていて思ったけど、あれだけ嫌だったインドでそんな事を考えさせられたんだなと今になって気付きました。(笑) 一生のうちにストレスを抱えずに生きていくなんて事は有り得ないけど、気にしすぎたり、考えすぎたりする時間は、無駄なんだと思う。ある程度は必要だけど、色んな事を気にしすぎたり、考えすぎて、精神的にダメになったら元も子もない。色んな国々の人達に教えてもらったように『その時その時を楽しむ』という事は、とても大切だとつくづく感じる。

話は変わり、この間奈良のお寺で朝のお勤めに参加した事があり、お坊さんからこんなお話がありました。「人間は安定を求める生き物です。でも安定を重視し過ぎて他の事をしなくなっては人生の楽しみ方がわからなくなってしまいます。冒険や違うことをするのも大切なのです。それが心のゆとりになり、心身の健康に繋がる大切な事なのです。」と仰っていて、あまりそういう話に興味がない僕でも聞き入ってしまい、良いお話だなと思いました。いつどこで終わるかわからない人生。安定というものはとても大事だけど、人生楽しんだもん勝ち。

とりあえず日々の生活に疲れたり、人生に悩んだり、精神を病みかけている人がいたら、お金があまりなくても是非海外に行ってみてほしいです。(結局はそれ笑) 他国の人達から元気を貰う事がめっちゃ多くあると思います。きっと気持ちや考え方に変化があるはず。でも、そうは言っても僕はやっぱり日本の文化や伝統的なもの、日本食が好きです。何より、この旅に出られたのも昔の日本人の方々が作り上げてくれた最強の日本パスポートがあったから。僕らは他国から信頼を得るような何か偉業を成したわけでもなく、先人の方々が苦労して造り上げた日本のシステムを利用させてもらっただけ。日本と日本人、そして日頃から良くしてもらっている方々にはとても感謝しています。
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